「わたしが考えている文明というのは、むしろフランスにおけるシビリザシオンにちかいものでございまして、精神文明も物質文明も両方ともふくんでおります。歴史的連続体としての文明をかんがえている。そのなかには人間そのものがふくまれております。人間の組織、人間をとりまくさまざまな装置、道路であるとか、建築であるとか、都市・産業、そういうさ...
「祝祭日というものは、一般的にいって、まず回想に捧げられているものです。ことに、文化的生活の発展に、特別な功績のあった諸人物の追憶に捧げられるのです。先行者にたいするこの好意ある祭典は、まさにないがしろにすべきではありません。とくに、過去における最良のものへの追想は、現代の善意ある人々にたいして、勇気ある努力を鼓舞するにふさわし...
「一六二六年四月の第一月曜日、『バラ物語』の作者が生まれたマンの町は、まるでユグノーが第二のラ・ロシェルを築くために襲撃してきたかのように、まったくの混乱を呈していた。多くの町民は、女どもが泣きわめく子供をほったらかしにして大通りのほうへ逃げるのを見て、あわてて鎧を身に着けた。そして火縄銃や槍でから元気をつけて、宿屋フラン・ムニ...
「英国の興隆はその地理的位置と、国民の絶倫なる功利的聡明と、利己の機会をつかむに敏捷無比なるとによれるもの。その厖大なる国家は、経済組織において貪婪飽くなき資本主義、政治組織において投票函万能の民主主義、この両者をもって経緯せる一個無慚の地獄である。」大川周明『復興亜細亜の諸問題』1922
「『ショアー』の“時”がついに日本に訪れたのが、神戸の災害に心底から震撼し、地下鉄での忌まわしい脅威に直面するなかで、日本人が、第二次世界大戦の終結五十周年の記念に取り組む時期にあたったのは、偶然の符号だろうか。さらには、広島と長崎の原爆によって突如切断され、いわば“暗殺”され、なすところを知らぬまでに自失していたみずからの“記...
「軍靴の音が聞こえていた。──サク、サク、……サク、サク……サク、サク……。雪を踏む音である。──もう三時を回ったのか……雪は止んだらしいが……。北一輝は半睡半覚の中にいた。……彼の好きな時間である。」豊田穣『革命家 北一輝』講談社文庫 冒頭 p.9----------------------------------【Amazonマケプレ出品中】♪いま聴いている曲はコレ♪【おすすめCD】間テ...
「私はもうあきらめた。譲歩に譲歩を重ねて、次第に小さくなった私の望は、今では只此話を誰かに書いて貰って、後世に残したいと云ふ位のものである。」森鴎外柄谷行人「神話と文学をめぐって」p.55『反文学論』講談社学術文庫 1991
「昔、アルキメデスが言った。「私に足場を与えなさい。地球を動かしてみせよう。」これが現代の話なら、私たちの電気メディアを指して、こう言っただろう。「君たちの目、耳、神経、脳の上に立とう。地球は私の思いどおりのテンポとパターンで動くだろう。」」マーシャル・マクルーハン『メディアの理解』第七章、原著p.68W.テレンス・ゴードン『マクルーハ...



